★宿曜運勢カレンダーについて当サイトでは2種類の方式を公開しています。(宿曜運勢暦)と(精密宿曜運勢暦)です。この2つは同じ宿曜という名が付くのに、運勢が異なって表示されます。これについて解説します。宿曜占星術は9世紀頃に仏教の経典の1つとして、中国から曜日の思想と共に日本に伝わったのですが、実在の天体の位置を計算して占う占星術としては東洋で最初のものでした。因みにこれを中国から持ち帰ったのが、遣唐使として中国に派遣された後の弘法大師 空海です。その発祥はインドにあるそうです。宿曜占星術は天体の中でも「月」の位置を使用して占うのですが、9世紀当時の東洋においても、既に天体位置計算の初歩的な段階を実現していたものがありました。それが現在で言うところの「旧暦」です。旧暦の1日は必ず新月に設定されており、16日頃が満月となります。宿曜占星術が日本に伝来した当時には、この旧暦の日付を使用して占っていました。この方式で占うものが、現在も一般的な宿曜占星術として愛好家に親しまれていますが、当サイトでは「宿曜占星術は実際の月の位置を重視する」という観点から、現代の天体位置計算で月の精密な位置を計算した宿曜占星術(精密宿曜運勢暦)を、公開しているというわけです。つまり、旧暦で占う方式(宿曜運勢暦)には、1〜3日の誤差があるのです。では、なぜ誤差があるのに旧暦方式を未だ使用している人々がいるのでしょうか?それはやはり9世紀当時に伝来した当初の方式を採用したいという「こだわり」なんですね。これについては、私自身も賛同しますし、だからこそ旧暦版も公開しているのです。結局のところ、どちらを選べば良いのか?もし、宿曜占星術好きの友達がいて、その人と話を合わしたいというのなら旧暦版を選んでください。そうでないなら、私としては天体位置計算版を推奨します。因みに同様の違いは相性診断にも存在し、旧暦版が宿曜暦占(相性)であり、天体位置計算版は宿曜占星(相性)となっています。

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